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ウィービング・ファイバーアート
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織り機のたて糸、チェーンの向きはどっちが正解?

What Direction Should a Warp be Chained?

経糸の鎖編み:織り方に応じた最適な方法

織物制作において、経糸(たていと)を準備する際に行う「鎖編み(chaining)」は、その後の作業効率や仕上がりに大きく影響する重要な工程です。この記事では、経糸を鎖編みする際の方向性について、織り方や使用する道具に応じてどのように選択すべきかを解説しています。

織り方と鎖編みの方向性の関係

経糸の鎖編みは、主に「織り機に直接巻き取る(direct warping)」か「巻き取り機(warping mill)を使用する」かの2つの方法によって、その方向性が決定されます。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、織り手の経験や織りたい作品の規模、使用する織り機の種類によって最適な選択肢が変わります。

1. 織り機に直接巻き取る場合(Direct Warping)
この方法では、経糸を織り機のバックビーム(back beam)からフロントビーム(front beam)へと直接巻き取ります。この場合、鎖編みは「バックビーム側から」始めるのが一般的です。つまり、織り機のバックビームに経糸の端を固定し、そこから手前に向かって鎖編みを進めていきます。この方法の利点は、巻き取り機が不要であるため、道具が少なく済む点です。しかし、経糸の長さや張力を均一に保つのが難しく、特に長い経糸を扱う場合には熟練を要します。また、経糸を織り機にセットする際に、鎖編みが絡まったり、ねじれたりしないよう注意が必要です。

2. 巻き取り機を使用する場合(Warping Mill)
巻き取り機(warping millまたはwarping board)を使用して経糸を準備する場合、鎖編みは「フロントビーム側から」始めるのが一般的です。まず、巻き取り機で必要な長さの経糸を準備し、その経糸のフロントビーム側(織り始める側)の端から鎖編みを始めます。そして、鎖編みされた経糸を巻き取り機から外し、織り機のバックビームにセットします。この方法の利点は、経糸の長さを正確に測りやすく、均一な張力で巻き取れるため、長い経糸や複雑なパターンを織る際に非常に有効である点です。また、鎖編みされた経糸を織り機にセットする際も、絡まりにくく、スムーズに作業を進めることができます。特に、複数の色や素材の経糸を使用する場合には、巻き取り機を使うことで計画的に準備を進められます。

鎖編みの目的と注意点

経糸の鎖編みの主な目的は、準備した経糸が絡まったり、ねじれたりするのを防ぎ、織り機へのセットを容易にすることです。鎖編みを適切に行うことで、経糸の張力を均一に保ち、織りムラを防ぐことができます。鎖編みを行う際には、きつすぎず、ゆるすぎない適度なテンションで編むことが重要です。きつすぎると経糸が伸びてしまい、ゆるすぎると絡まりやすくなります。また、鎖編みの途中で経糸がねじれていないか、定期的に確認することも大切です。最終的に、織り機の種類や織りたい作品の特性、そして自身の作業スタイルに合わせて、最適な鎖編みの方向性と方法を選択することが、スムーズで美しい織物制作への鍵となります。
実践ヒント
  • 織り機に直接巻き取る場合は、バックビーム側から鎖編みを始め、手前に向かって編み進めましょう。
  • 巻き取り機を使用する場合は、経糸のフロントビーム側(織り始める側)から鎖編みを始め、織り機にセットする際に絡まないように注意しましょう。
  • 鎖編みは、きつすぎずゆるすぎない適度なテンションで編み、途中で経糸がねじれていないか確認しながら進めましょう。

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